のぼりまつり

居酒屋やラーメン屋、焼き鳥屋や回転寿司屋などの飲食店の前や、お祭りや青空市場といったイベントが開催されている場所に、縦長で長方形の旗が立てられ、ひらひらと風になびいている光景を一度でも見たことがあるという人が多いと思いますが、その旗は「のぼり」と呼ばれています。

武士が主人公の歴史物のドラマや映画に出てくる合戦シーンには、馬に乗っている武将の背中に背負われている旗や、双方の陣に置かれている旗が映りますが、それらものぼりで、敵味方が識別できるように各大将の家紋が描かれています。

織田信長および徳川家康の連合軍が、当時の最新兵器である鉄砲を使用して、武田信玄の子、勝頼を破った合戦である「長篠の戦い」において戦死した両軍の将兵たちの霊を慰めようと、愛知県にある長篠城址では毎年5月5日に「長篠合戦のぼりまつり」が開催されます。

会場の周辺には、長篠の戦いに関係している将兵の紋が描かれているのぼりが数千本も立てられることから「のぼりまつり」と呼ばれており、のぼりの他にも、鎧や着物を身に付けて沿道を歩く合戦行列や、織田信長が合戦に取り入れた火縄銃の実演、長篠陣太鼓の演奏など、長篠の戦いにちなんださまざまなイベントが行われます。