こいのぼり

5月5日のこどもの日には、男の子のいる家庭では兜や武者人形を飾ったり、庭やベランダにはこいのぼりを掲げ、さらに男の子が生まれて初めて迎える節句の場合はちまきを食べ、2年目からは柏餅を食べて、子どもの健康と成長、そして将来は出世してほしいという願いを込めてお祝いをします。

ポールの先端には矢車、その下には5色の吹き流し、黒い真鯉、赤い緋鯉、青い子鯉という順番にこいのぼりが設置されますが、一戸建てで広い庭がある家以外は、すべてが揃った大きいこいのぼりを揚げることはなかなかできません。

住宅が密集している地域では、庭が狭い、あるいは庭がない一戸建てや、マンション、アパートなどの集合住宅が多いため、ふとんや洗濯物を干すスペースを考慮に入れて、それぞれの鯉が小さいタイプや、青い子鯉だけがあるタイプのこいのぼりをベランダに差している家庭が一般的になっています。

中国にある黄河中流の急流である竜門を登った鯉は竜になるという、いわゆる「登竜門」の故事からヒントを得て、江戸時代に町民が紙に鯉の絵を描いて掲げたのがこいのぼりの始まりですが、大正時代には破れやすい紙から綿素材で作られたこいのぼりが生まれ、昭和30年代に入ってからは雨にぬれても色落ちしない合成繊維のこいのぼりが作られるようになりました。